AI電話受付サービスの選び方——契約前に確認すべき8つの基準

AI電話受付・AI電話代行のサービスは、この一年で急に増えました。資料を並べると、どれも「24時間対応」「自然な会話」「業務効率化」と書いてあり、正直、資料の上では区別がつきません。
私はこの領域でサービスを提供している当事者です。だからこそ、ここに挙げる基準は、どの会社に対しても、契約前にその場で検証できるものだけに絞りました。「サポートが手厚いか」「AIが賢いか」のような、入ってみないと分からない基準は入れていません。そして最後の基準は、私たちのサービスが「不向き」と答えるべきものです。
基準1. かかる費用は、すべてWeb上で公開されているか
この業界の標準は「料金:お問い合わせください」です。そして問い合わせて初めて、費用の全体像が見えてきます。よくある構成を、実際の相場感で書きます。
- 表に見えている月額:3万円〜
- 初期導入費:数十万〜数百万円
- AIが話す台本(スクリプト)の制作費:1本数十万円(相場は40万円前後)
- 台本を変更するたび:また制作費
- 結果、初年度総額が400〜500万円——この規模になる例は、珍しくありません
月額3万円の看板と、初年度500万円の請求書。この乖離が生まれるのは、費用を最初から全部見せていないからです。買う側から見える事実は一つで、Webに全額が書いていない会社とは、相見積もりの土俵にすら、営業を受けるまで上がれないということです。
※確認方法:各社のWebサイトに、月額だけでなく初期費用・台本の制作費・変更費まで載っているかを見る。載っていなければ、見積書でその全項目を書面で出してもらう。
基準2. 初期費用と、最低契約期間はいくらか
基準1の「見えない費用」と対になるのが「やめる自由」です。年間契約の縛りや高額な初期費用があると、合わなかったときに撤退できません。月額がいくら安く見えても、比べるべきは「最初の一年の総額」と「やめる自由」です。
※確認方法:見積書に次の3行があるかを確認する。口頭説明ではなく書面で。
- 初期費用
- 最低利用期間
- 中途解約時の扱い
基準3. 契約前に、自社で使うAIと実際に会話し、運用される品質と機能を確かめられるか
デモ動画は編集できます。資料の会話例は書けます。しかし、実際に電話をかけて話す体験だけは、盛れません。
ここで大事なのは「何かのAIと話せる」ではなく、契約後に自社の窓口で実際に稼働するのと同じAIと話せるかです。聞き取りの精度、応答までの間、こちらの話を遮らないか、騒がしい環境でどうなるか——AI電話の品質は、1本の電話で資料100ページ分が分かります。体験用の電話番号を公開している会社と、「デモは商談にて」の会社では、品質への自信の置き場所が違います。
ちなみに弊社は、体験番号だけでなく、会社の代表電話そのものをSOPHIAに受けさせています。自社製品に、自社の看板を任せているかどうか。これはどの会社に対しても、そのまま確かめていただける事実です。
SOPHIA体験デモ:03-6899-5219(24時間) 弊社代表電話:03-6899-5243
※確認方法:契約前に電話で試せるか、それは本番と同じAIかを聞く。可能なら、あえて雑音のある場所からかけてみる。
基準4. 申し込みから導入・納品まで、準備期間(リードタイム)を含めて実際に何日かかるのか
「導入は簡単です」という言葉ではなく、日数で聞いてください。申し込み→打ち合わせ→要件のすり合わせ→台本制作→テスト→受電開始。この全工程で、実際に何日かかるのか。
要件定義に1ヶ月、台本制作に1ヶ月、というのがこの業界の従来の相場です。一方で、Webサイトを読み込ませて応対台本を自動生成し、既存の電話番号はそのまま転送設定だけで当日開始、という方式も登場しています(弊社はこちらです)。
どちらが良いかは一概に言えません。作り込み型には作り込み型の丁寧さがあります。ただ、「まず小さく試して、合えば広げる」進め方ができるのは後者だけです。全社導入を前提に数ヶ月を賭けるのか、1窓口で来週から検証するのか。進め方の自由度は、リードタイムで決まります。
※確認方法:「申し込みから受電開始まで、打ち合わせ・準備期間を含めて最短何日か」「その間に当社側がやる作業は何か」を聞く。
基準5. 受付AIが話す台本(スクリプト)は、誰が管理するのか
AI電話受付は、AIが「台本」に沿って話します。名乗り、聞き取る項目、答えてよい質問、締めの言葉——この台本を誰が握っているかが、運用が始まってから一番差がつくところです。確認すべきことは3つあります。
- 自分で変えられるか。営業時間の変更、新サービスの案内、期間限定の対応——台本の中身は必ず変わります。そのたびに業者へ依頼し、制作費(基準1で書いた通り、相場で1回数十万円)と数週間を払う契約なのか、管理画面から自分でその場で直せるのか。
- AIが勝手に変えないか。「AIが自動で学習してトークを改善します」という機能は、聞こえは良いのですが、裏を返せば自社の名前で何を話すかを、自社が把握できなくなるということです。弊社はこの種の自動書き換え機能を、お客様の声を受けて全製品から撤廃しました。台本は100%お客様の管理下にある、が正しい姿だと考えています。
- 変更が即時反映されるか。直した台本が反映されるのが「次回定期メンテナンス時」では、変えられないのと同じです。
※確認方法:「明日の朝、AIの話す内容を一箇所変えたくなったら、誰が・いくらで・いつまでに変えられますか」と聞く。この一問で3つ全部が分かります。
基準6. 自社の環境に、向こうが合わせてくれるか
電話は単体では仕事になりません。コールセンターシステム、CRM、業務ツール——すでに現場で動いている仕組みと噛み合って、初めて業務になります。
このとき各社の姿勢は割れます。「連携はカスタマイズ開発です」と個別見積り(数十万〜数百万円)になる会社と、標準機能や無償対応で応じる会社。弊社の方針は後者で、広く使われている業務ツールとの連携のご要望は、開発費をいただかず弊社側の負担で対応します。直近では、コールセンターシステムとのデータ連携のご要望に、約1ヶ月・追加費用なしでお応えする形で進めています。多くの企業様が使うツールとつながることは、弊社製品自身の価値にもなるからで、これは善意ではなく方針です。
※確認方法:「うちは◯◯(実際に使っているツール名)を使っている。連携できるか、費用と期間は」と固有名詞で聞く。一般論の「API連携可能です」ではなく、自社のツール名での答えをもらう。
基準7. 電話のあと、何が・誰に・どう届くか
AIが電話を受けたあとの話です。ここで確認すべきことは3つあります。
- 録音と文字起こしは付いているか。付いていて当然と思われがちですが、全社標準ではありません。録音があれば「言った・言わない」が消え、クレーム対応で聞き返せて、応対品質の確認や教育にも使えます。文字起こしと要約まであれば、通話を聞き直さなくても中身が分かります。これが有料オプションの会社もあるので、標準かどうかを確認してください。
- 通知は普段使いの道具に届くか。通知のためだけに新しい画面を開かせる仕組みは、必ず見られなくなります。メール・SMS・Slack・Chatwork・kintoneなど、各担当者がすでに毎日見ている場所に届くか。
- 通知は必要な人に振り分けられるか。全通知が一つの宛先に流れ込む方式だと、予約も採用もクレームも営業電話の記録も同じ場所に積まれ、担当者は自分に関係する一件を通知の山から探すことになります。用件をAIが判別して、予約は予約担当へ、採用は人事へ、苦情は責任者へと宛先を自動で振り分けられるか。部署が複数ある組織では、ここで通知が「情報」で終わるか「業務」になるかが分かれます。
※確認方法:「録音・文字起こし・要約は標準ですか」「通知はどのツールに届きますか」「通知先を用件別・部署別に分けられますか。それは標準機能ですか」の3問。
基準8. 通話を、その場で人に転送する必要があるか
最後の基準は、弊社のサービスがカバーしていない基準です。
現在のAI電話受付の主流は、AIが用件を聞き切り、要約・録音・折り返し先を担当者に通知する「聞き切り+折り返し」型です。通話をつないだまま人間のオペレーターに引き継ぐ「生転送」を備えたサービスは多くありません。弊社のSOPHIAにも生転送機能はなく、緊急のお電話には直通番号を音声で案内するか、最優先の即時通知で対応します。
一方で、生転送が事実上必須の業務もあります。容体の急変連絡を当直に直接つなぐ必要がある医療の緊急ライン、通話を切らせられない受注業務——こうした窓口が中心なら、AI受付ではなく、有人のコールセンターや、番号操作で有人窓口につなぐIVR(自動音声応答)構成を検討すべきです。ここが合わないまま導入すると、弊社を含むどのサービスを選んでも失敗します。
順番としては最後に置きましたが、確かめる順番としては最初でいい質問です。合わないものを、合うとは言わない。それがこのガイドの約束です。
※確認方法:「通話中に人へ転送できますか」と各社に一文で聞く。曖昧な答えが返ってきたら、その曖昧さ自体が答えです。
おわりに
8つ挙げました。まとめると、契約前に確認すべきは性能の宣伝文句ではなく、「試せるか・見えるか・自分で握れるか・合わせてくれるか」です。
Leadsiaの立場としては、答えはこうです。料金は全額Webに公開しています(基準1)。初期費用0円・縛りなし(基準2)。体験番号と代表電話でいつでも話せます(基準3)。既存番号のまま、最短当日で始められます(基準4)。台本は100%お客様が管理し、その場で変えられます(基準5)。広く使われているツールとの連携は無償で対応します(基準6)。録音・文字起こし・要約・通知振り分けは全プラン標準です(基準7)。そして、生転送はありません(基準8)。
この8つの質問を、弊社を含む候補全社に同じ文面で投げてみてください。それが一番早くて、一番確かです。
各社の資料を読み比べる前に、まず1本、どこかのAIに電話をかけてみてください。弊社のでなくても構いません。ご自身の耳で確かめるのが、いちばん早くて、いちばん確かです。
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株式会社Leadsia
SOPHIA体験電話(24時間受付):03-6899-5219
弊社代表電話(SOPHIAが応答します):03-6899-5243
機能・料金はすべて公開しています:https://leadsia.ai
執筆者

岡 龍助 (Ryusuke Oka)
代表取締役 CEO / 株式会社Leadsia
ダイレクトマーケティング・テレマーケティング・ブランドコンサルティング・マルチメディアプランニングなど複数の起業経験を持つシリアルアントレプレナー。日本のB2B営業の現場知見をAIエージェントの会話設計に注ぎ込み、セールステックSaaS「Leadsia」を創業。「声に知性を宿す、音声AIエージェント」をテーマに、AI受付のSOPHIA・AI営業のALICE・AI営業+メール機能のLYDIAを提供している。人間を介さない「ゼロタッチ運用」を基盤に、AIファーストマネジメントによる自律的AI経営を実践中。



